国民党・鄭麗文主席が南京で孫文の墓を参拝、中台の和解と団結を訴え
中国を訪問中の台湾の最大野党・国民党の鄭麗文(ジョンリーウェン)主席は、2026年4月8日、江蘇省南京にある国民党創設者・孫文の墓(中山陵)を参拝しました。孫文は1911年の辛亥革命の指導者として知られ、中国共産党からも高く評価されている人物です。この参拝は、中台関係の改善に向けた重要な動きとして注目されています。
和解と団結の呼びかけ
国民党によると、鄭氏は参拝後、中台が「和解と団結を促進し、地域の繁栄と平和を築くために尽力すべきだ」と訴え、中国側に台湾海峡の平和と安定を呼びかけました。その後、南京で信長星・江蘇省共産党委員会書記と会談し、両岸関係について意見交換を行いました。鄭氏の訪問は、中台間の緊張緩和を目指す国民党の姿勢を明確に示すものです。
中国側の対応と政治的基礎
中国で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の報道官は、同日の記者会見で、中台双方が「一つの中国」で合意したとされる「1992年合意」と「台湾独立への反対」という政治的基礎があれば、「両岸関係の平和的発展を推進する意向がある」と主張しました。また、この合意を認めていない頼清徳(ライチンドォー)政権を批判し、国民党との対話を歓迎する姿勢を示しました。
習近平総書記との会談予定
鄭氏は9日に上海から北京に移動し、台湾メディアによると、10日に習近平(シージンピン)共産党総書記(国家主席)と会談するとみられています。現職の国民党主席と習氏の会談が実現すれば、2016年11月以来、約9年半ぶりの出来事となり、中台関係の新たな展開が期待されます。この会談は、地域の安定と協力に向けた重要なステップとなる可能性があります。
鄭麗文主席の訪問は、中台間の対話を促進し、平和的な関係構築を目指す国民党の取り組みを反映しています。今後の動向に注目が集まっています。



