中国AIが米国に迫る、群雄割拠の背景と性能差を識者が解説
中国AIが米国に迫る、群雄割拠の背景を識者が解説

AI(人工知能)の分野で、中国が米国に迫っている。7月に上海で開かれた「世界AI大会」では、中国企業の多様なAIモデルが来場者の注目を集めた。中国のAIはなぜ急速に力をつけているのか。上海を拠点に日中のテック企業を支援するコンサルティング会社「ジャンシン(匠新)」の田中年一代表に聞いた。

中国AIの現状と群雄割拠の背景

生成AIの土台となる大規模言語モデル(LLM)を開発する企業だけで十数社ある。少数の企業に絞られつつある米国とは対照的で、まさに群雄割拠だ。「Kimi K3」のように、米国の最先端に性能面で迫るモデルも出てきた。

中国では「ここはいけるぞ」という分野が出てくると、人もお金も一気に集まる。電気自動車(EV)など、他業界で起きていたことがAIでも起きている。この後は淘汰が進むとみられるが、領域ごとに得意分野を持った各社が生き残っていくとみられる。

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豊富な人材と資金が支えるAI企業

豊富な人材と資金が背景にある。国がAIを戦略分野と位置づけ、清華大や浙江大、北京大などもAIやデータ分野の人材育成に力を入れてきた。Kimiを開発した月之暗面(ムーンショットAI)の創業者のように、米国の大学や企業を経て中国で起業する人材もいる。

資金面では、大規模な民間投資の他に、地方政府のファンドもある。今年、稀宇科技(ミニマックス)や智譜(Z.ai)といったAI企業が相次いで上場した。ソフトウェア開発の領域でもしっかり投資回収ができると示されたことで、さらにお金が集まっている。

費用対効果の高さと今後の展望

中国のAIは費用対効果がいいとされる。中国の主要モデルの多くは…この記事は有料記事です。残り697文字。

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