中国政府は、電気自動車(EV)のモーターや風力発電機などに不可欠なレアアース(希土類)の輸出規制を強化する方針を固めた。関係筋が明らかにした。世界の供給網に大きな影響を与える可能性がある。
規制強化の背景
中国は世界のレアアース生産量の約6割を占める。バイデン米政権が半導体やEV関連技術の対中輸出規制を強化していることに対抗し、中国も重要鉱物の輸出管理を強化する戦略に転じたとみられる。
中国商務省は昨年12月、レアアースを含む重要鉱物の輸出規制に関する法律を改正。今回の規制強化はその一環とされる。
影響と今後の見通し
レアアースはEVやハイブリッド車のモーター、風力発電機、軍事機器など幅広い分野で使用される。中国の規制強化により、日本や米国、欧州連合(EU)などが調達リスクに直面する可能性がある。
専門家は「中国の規制強化は短期的には供給不安を招くが、中長期的には各国がレアアースの代替調達先やリサイクル技術の開発を促進する契機となる」と指摘する。
- 中国は世界のレアアース生産の約6割を占める
- EVモーターや風力発電機に不可欠
- 米国やEUなどが代替調達先を模索
日本政府も経済安全保障の観点から、レアアースの備蓄拡大や資源外交の強化を検討している。また、海洋資源の開発やリサイクル技術の向上にも注力する方針だ。



