米上院国土安全保障・政府活動委員会は29日、新型コロナウイルスを巡る公聴会を開き、対策を主導した国立アレルギー感染研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ元所長が出席した。共和党議員からの質問に対し、ファウチ氏は100回以上にわたり黙秘権を行使し、公聴会は紛糾した。
黙秘権の行使と批判
ファウチ氏は公聴会冒頭、委員長を務めるランド・ポール議員(共和党)について「私から何らかの発言を引き出し、『鉄格子の向こう側』に送ろうとする目的がある」と批判。憲法に基づく権利を行使し「質問への回答を差し控える」と表明した。約3時間に及んだ公聴会で、この文言を繰り返した。
共和党の訴追決議案
ポール委員長は、ファウチ氏が新型コロナウイルスの起源などを巡り過去の議会証言で嘘をついていたと主張。議会侮辱罪でファウチ氏の訴追を求める決議案の採決を来週実施する考えを表明した。
民主党の擁護
一方、民主党議員はファウチ氏の擁護に回った。ファウチ氏は第1次トランプ政権とバイデン前政権で医療顧問トップを務め、新型コロナ対策としてワクチン接種や外出規制などを推進。対策に消極的だったトランプ大統領や保守派から標的にされている。



