三池崇史監督が初めて手掛けたドキュメンタリー映画『襲名』で、俳優の杏がナレーションを担当することが発表された。あわせて、8月7日から発売されるムビチケカードと、特別先行上映限定グッズの一部デザインが公開された。
360年以上の歴史を持つ歌舞伎名門・市川家の襲名に密着
本作は、360年以上の歴史を持つ歌舞伎界の名門・市川家で行われた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」を記録したドキュメンタリー。市川團十郎白猿と息子・市川新之助の親子同時襲名披露公演の舞台裏や、新型コロナウイルスの影響で約2年半延期となりながら実現した歴史的瞬間を、3年以上にわたる密着取材で映し出す。
今年のカンヌ国際映画祭期間中に現地で発表されたほか、9月2日から開催される「第83回ベネチア国際映画祭」のアウト・オブ・コンペティション部門への正式出品も決定している。『殺し屋1』『十三人の刺客』などで世界的な評価を受ける三池監督が、日本の伝統芸能・歌舞伎の名跡継承を題材に初めてドキュメンタリー映画へ挑んだ作品として、海外からも注目を集めている。
三池監督たっての希望で杏がナレーションに
三池監督たっての希望で、ナレーションは杏に決定。杏はオファーを受けた際の心境について、「歌舞伎という世界からも注目されている日本にとってとても大きな文化を題材にした、市川團十郎の襲名を追ったドキュメンタリーのナレーションという大役をいただいてよいのだろうかという気持ちと、三池監督にぜひと言っていただき、恐縮しながらもうれしい気持ちがありました」とコメントした。
収録では、約15年ぶりに仕事をともにした三池監督から、「(市川團十郎親子に)遠い親戚のような親しみを持ちつつ、顔見知りというほどではないような距離を保ったまま、文化的に硬くなりすぎず」という演出を受けたといい、「ああかな、こうかなと文言について意見交換しながら収録しました」と振り返った。
フランスと日本を拠点に活動する杏の思い
フランスと日本を拠点に活動する杏は、「昨今のフランスでの日本ブームの中で、この映画を通していろんな方々が歌舞伎や日本を知りたいと思ってもらえたらいいなと思いました。(フランスで)公開するのも楽しみです」と期待を寄せた。
三池監督は杏の起用理由について、「感動の押し売りにはヘドが出る。過度な演出は十三代目團十郎と八代新之助には必要ない。そんな映画を、『優しさ』と『強さ』と『しなやかさ』でそっと包んでほしかった。ならば杏さんしかないね、と確信を持ってナレーターを依頼した」と説明。「快くお引き受けいただいた。果たして、傑作が生まれた。感謝です」と絶賛した。
團十郎も「とても素晴らしかった。淡々とする中で品格の良さがあると思いました」と杏のナレーションを称えた。
ムビチケカード8月7日発売、特別先行上映も
ムビチケカードは8月7日より全国の上映劇場で発売開始。価格は2000円(税込)。9月4日から10日まで東京・三越劇場で開催される特別先行上映のチケットは、8月1日午前10時からチケットぴあで一般発売される(ムビチケカードの使用不可)。特別先行上映グッズの一部のデザインも公開された。



