23日のニューヨーク外国為替市場で円相場が対ドルで下落し、一時1ドル=163円99銭を付けた。1986年11月以来、約39年8カ月ぶりの円安ドル高水準となった。
中東情勢悪化が円売り加速
中東情勢の悪化で原油価格が高騰し、早期の米利上げ観測が強まった。トランプ米大統領が23日、イランへの大規模な攻撃を検討していると表明。供給不安を背景に、原油高が物価を押し上げるとの見方が広がり、米債券市場で利回りが上昇。日米の金利差拡大を見込んだ円売りを促した。
米雇用統計も利上げ観測強める
米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、雇用の堅調さが示されたことも利上げ観測を強めた。市場では、連邦準備制度理事会(FRB)が28、29両日に開く会合で利上げを決めるとの見方が強まりつつある。米国経済は日本に比べてエネルギー価格の変動の影響を受けにくいとみられていることも、ドル高を支えている。
介入警戒も歯止めかからず
日本政府と日銀による円安阻止の為替介入も警戒されているものの、円安には歯止めがかかっていない。



