米中央軍は11日夜(日本時間12日午前)、イランに対する新たな攻撃を開始したと発表した。イランがホルムズ海峡を航行中の船舶を攻撃したことへの報復措置としている。米軍の攻撃に先立ち、イランはホルムズ海峡を封鎖したと宣言したが、米側はイランによる海峡支配を否定している。
攻撃の詳細と標的
米中央軍によると、米東部時間11日午後7時15分にイランへの攻撃を始め、ミサイルや無人機の基地など約140か所を標的とした。ヘグセス米国防長官はSNSに「イランは愚かな選択をした。その代償を払っている」と投稿した。米中央軍は約4時間後に攻撃終了を表明したが、12日午後、追加攻撃を行ったと発表した。7日以降、4回目の空爆となる。
トランプ大統領の声明と米軍の立場
トランプ米大統領は12日、NBCテレビの電話インタビューで「ホルムズ海峡は開放されている」と強調した。米中央軍は12日の声明で「イランはホルムズ海峡を支配していない」と強調した。
イランの反応と報復攻撃
一方、イランの革命防衛隊は12日未明、イランが指定した航路を通らずに数隻の船舶がホルムズ海峡の通過を試みたとして、うち1隻に警告のための攻撃を行ったと発表し、ホルムズ海峡の封鎖を宣言した。革命防衛隊は米軍の空爆に対し、報復攻撃を実施。米軍が拠点を置くヨルダンの空軍基地やカタールの米軍基地、米軍が利用するオマーンの燃料補給施設を弾道ミサイルで攻撃したと発表した。イラン軍もバーレーンとクウェートの米軍基地などの防空装備やレーダー、武器庫などを無人機で攻撃したと主張した。
周辺国の被害状況
カタール内務省によると、迎撃で生じた破片で3人が負傷した。クウェート軍は石油施設に損害があり、作業員1人が負傷したと発表した。
イラン国内への影響
一方、イランに対する米軍の攻撃は、ペルシャ湾沿岸を中心に各地に及んだ。国営テレビの報道を基にした本紙集計では、5州が空爆された7~8日の攻撃よりも広範囲にわたり、少なくとも8州で攻撃や爆発音が確認された。南部では海軍兵士1人が死亡した。



