サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の政府高官が、それぞれSNSに両国の連帯をアピールする内容を相次いで投稿し、近年ぎくしゃくしていた両国の関係改善の兆しとなるか注目されている。
「兄弟のような関係」と投稿
サウジ政府高官は21日、SNSに同国のハリド・ビン・サルマン国防相とUAEのマンスール・ビン・ザイド副大統領が肩を組む写真を掲載し、「兄弟のような関係」と書き込んだ。この1時間後には、サウジのメディア相とUAEの国家メディア庁長官が同時に、それぞれのSNSに両国の緊密さをアピールする類似の文面を投稿した。
背景にある対立とイランの脅威
ペルシャ湾岸産油国の両国は長年連携してきたが、2019年頃からイエメン内戦への関与の形を巡って対立が目立ち始めた。スーダン内戦や対イスラエル関係など外交・安全保障分野の方針も異なり、今年5月にはUAEがサウジ主導の石油輸出国機構(OPEC)から脱退した。一方、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦開始後、サウジとUAEは自国内の米軍施設を支援しているとしてイランから攻撃を受けた。今回のSNS発信には、周辺国との協力関係を強化してイランに対抗するため、2国間関係の不和というイメージを払拭する狙いがあるとみられる。



