ピレイ氏ノーベル平和賞に欧州歓迎、イスラエルは猛反発
ピレイ氏ノーベル平和賞に欧州歓迎、イスラエルは猛反発

国際刑事裁判所(ICC)のナビ・ピレイ元判事へのノーベル平和賞授賞に対し、「法の支配」を重視する欧州などからは歓迎の声が上がった。一方、パレスチナ自治区ガザへの攻撃などを巡り、ピレイ氏が厳しい姿勢を示してきたイスラエルは猛反発している。

EU首脳が相次ぎ歓迎の意を表明

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は9日、SNS投稿で「彼女ほど、正義と平和、人間の尊厳のために生涯を捧げてきた人はそう多くない」と称賛した。さらに「迫害される人々、弱い立場にある人々、声を上げられない人々、社会から排除された人々を守り続けてきた。力が正義となる世界ではなく、法の支配を擁護してきた」と述べ、「かつてないほど正義が求められる現在の世界で、彼女の勇気と揺るぎない道徳的信念は、私たちを導くかけがえのない羅針盤だ」とたたえた。

EUのコスタ首脳会議常任議長もSNSに「国際法がますます大きな圧力にさらされている今、まさに時宜を得た、真にふさわしい栄誉だ」と投稿。「人権、正義、国際法に生涯を捧げてきた彼女の姿は、尊厳、説明責任、そして法の支配が守られてこそ、平和は持続されうることを思い起こさせる」と授賞の意義を述べた。

イスラエルは「憎悪と偏見を正当化」と非難

ピレイ氏は、パレスチナ自治区ガザへの攻撃などを巡り、イスラエルに対して厳しい姿勢を示してきた経緯がある。今回の受賞決定に対し、イスラエルは「憎悪と偏見を正当化するものだ」と猛反発している。

ドイツのニュルンベルクでは2026年10月9日、ノーベル平和賞の受賞が決まった後に姿を見せたピレイ氏の姿が報じられた。