南米パラグアイのルベン・ラミレス外相は6月30日、台湾との外交関係を維持できるなら、パラグアイは中国と貿易をする用意があると述べた。メルコスル(南部共同市場)の首脳会議で発言した。
メルコスル首脳会議の背景
メルコスルの首脳は現在、今年1月に欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)に署名したのに続き、新たに日本との経済連携協定(EPA)締結に向けた交渉を開始するためパラグアイに集まっている。同会議では、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領が、中国との貿易交渉も現在進行中であることを示唆した。
パラグアイの独自の立場
パラグアイは南米で唯一台湾と外交関係を持つ国であり、メルコスル加盟国5か国(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア)の中で中国と外交関係を持たない唯一の国でもある。
ラミレス外相は首都アスンシオン郊外で開催された首脳会議で、「パラグアイが台湾と締結し、現在も維持している外交関係に対して何の条件も課されない限り、わが国は中国との貿易関係を確立することを拒まない」と主張。「それで構わないなら、私たちには何の制限もない」と述べた。
中国の台湾政策と影響
中国は台湾について、自国領土の一部だと主張し、国際機関への参加や他国との交流に反対している。中国の外交的切り崩しを受けて台湾と正式な外交関係を持つ国は減少し、現在はパラグアイを含めわずか12か国となっている。中国はパラグアイに対し、台湾との外交関係を断つという「正しい選択」をするよう求めている。



