ミャンマー親軍政権大統領のミンアウンフライン氏は6日、タイを訪問し、アヌティン首相と会談した。タイはクーデターを起こしたミャンマー国軍や親軍政権との対話に積極的で、親軍政権はタイとの関係強化を足掛かりに、東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係修復を進める思惑があるとみられる。
大統領就任後初のタイ訪問
ミンアウンフライン氏のタイ訪問は、国軍トップとして国際会議に出席した2025年4月以来で、大統領就任後は初めて。21年のクーデターを首謀したミンアウンフライン氏を招待することには批判も根強いが、タイ側は首都バンコクの政府庁舎で歓迎式典や夕食会を開催し、緊密な関係を印象づけた。
会談後には経済イベントも開かれ、登壇したミンアウンフライン氏は「困難な時期もミャンマーを支えてくれたタイに感謝する」と述べた。
国境問題など協議
タイ政府によると、会談では両国の国境地帯で起きている犯罪組織による特殊詐欺への対応を協議。ミャンマー側で横行している違法な採掘によって国境地帯の河川の汚染が深刻化している問題なども議論したという。
会談後、タイのシハサック副首相兼外相は会見し、「タイは国境で様々な問題に直面しており、平和と安定のためには、現実的に権力者と対話する必要がある。(親軍政権の)正統性を認めるという問題ではない」と述べ、会談の意義を強調した。
ASEANとの隔たり、なお大きく
クーデター後、ASEANは…



