核実験80年、マーシャル諸島議員が語る「核なき世界への希望」
核実験80年、マーシャル諸島議員が核なき世界への希望語る

米国は80年前の1946年7月1日、マーシャル諸島で初の核実験(クロスロード作戦)を実施した。その後、58年までに計67回の核実験が行われ、54年の水爆実験(ブラボー実験)では日本のマグロ漁船「第五福竜丸」も被曝した。

マーシャル諸島の議会議員で、核の正義と人権に関する大統領特使を務めるデビッド・アニトク氏は「共通の核の記憶を持つマーシャル諸島と日本の人々が協力し、核のない世界を実現する運動を次の世代につなげていきたい」と語る。

故郷を破壊した米国、その金が生活の支え

――米国がマーシャル諸島で初めて核実験をしてから80年です。

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80年前の時点では、マーシャル諸島は独立しておらず、人々には核実験についての情報がほとんど共有されていませんでした。今は、核の負の遺産をめぐる正義の実現のため、米国と協力したいと考えています。

健康被害と環境汚染は今も続く

――核実験に伴う住民の健康被害や環境汚染は現在も続いていますか。

核実験は空中や陸上、水中で計67回行われました。ブラボー実験だけでも、がんの発症など健康への影響が今日に至るまで続いており、将来の世代にまで続くかもしれないと非常に懸念しています。

環境への影響もあります。核実験が行われたエニウェトク環礁やビキニ環礁周辺などで農作物や植物、魚などへの影響が数多く確認されています。

気候変動とルニット・ドームの懸念

安全を確保する必要がありますが、気候変動の影響も受けています。米国はエニウェトク環礁に、汚染された土壌を閉じ込める「ルニット・ドーム」と呼ばれるコンクリート構造物を建設しました。構造物の一部から汚染物質が漏れ出している可能性があるとみており、懸念を表明しています。

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