盛岡市の山崎智樹市議(46)が、政務活動費を不正に受給したとして、盛岡東署から詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで盛岡地検に書類送検されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。3日付。
虚偽の領収証を添付して12万円を詐取
捜査関係者などによると、山崎市議は2023年度の政活費の収支報告書に「市政報告書の印刷代」などの名目で業者からの領収証を添付し、市に提出。実際には自身で報告書を制作していたが、業者に虚偽の領収証を作成させて代金を支払ったように装い、計12万円を市からだまし取った疑いが持たれている。
政活費は、議員の調査研究や広報活動などに充てる経費として、市が議員1人あたり年60万円を交付している。支出しなかった分は返還する決まりになっている。
会派離脱、辞職も検討か
山崎市議は市議会最大会派・盛友会に所属していたが、「一身上の都合」を理由に1日付で会派を離脱し、「自分では認識していなかったが、誤った処理をしてしまった。辞職も選択肢の一つとして検討する」と説明したという。4日現在、辞職願は提出されていない。
同会の田山俊悦幹事長は読売新聞の取材に対し、「市民の負託を受けた議員として市民の皆さんに申し訳ない」と述べ、辞職勧告を含めた対応を検討する考えを示した。
市長が被害届を提出
市議会事務局によると、山崎市議は5月末頃、「政務活動費を返還したい」と事務局に申し入れを行った。事務局側が6月上旬に経緯を聞き取ったところ、疑義が生じたため、市が同署に相談していたという。
内舘茂市長は4日の定例記者会見で、同署に被害届を提出したことを明らかにした上で、「市民の皆様の信頼を大きく損なう極めて重大な問題だ。市議会には信頼回復に向け、適切な対応と再発防止に取り組んでいただきたい」と述べた。
山崎市議は23年の市議選に無所属で立候補して初当選し、現在1期目。登記簿などによると、市内で学習塾などを運営していた。



