秋晴れの古都彩る時代祭、約2千人の行列が京都御苑から平安神宮へ
秋晴れの古都彩る時代祭、約2千人の行列が京都御苑から平安神宮へ

京都三大祭りの一つ「時代祭」が22日、京都市内で行われ、約2千人、全長約2キロの「動く歴史絵巻」が秋晴れの都大路に繰り広げられた。今年の京都三大祭りの最後を飾る大行列に、大勢の観衆が訪れた。

「京都の誕生日」に始まった時代祭

時代祭は葵祭、祇園祭と並ぶ京都三大祭りの一つで、平安神宮の創建を祝い1895年に始まった。794年に桓武天皇が平安京に入ったとされ、いわば「京都の誕生日」である10月22日に行われている。

行列は明治維新から平安時代へとさかのぼる構成で、京都が日本の都だった各時代の衣装を着た市民らが、京都御苑から平安神宮までを進んだ。

戦国武将や花街の女性が大役を務める

「織田公上洛列」で羽柴秀吉を務めたのは、大山貴也さん。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が放送中とあって、「袖を通した時に歴史とこのタイミングという重みを感じた」と話した。祖父、父と3代続けて同じ秀吉の衣装に袖を通しており、父の博義さんは「全く同じ衣装。なつかしい」とほほ笑みながら、出発前には息子の姿をカメラに収めていた。

丹羽長秀に扮した丹羽優太さんは、父方の祖先が丹羽家につながるといわれて育ったという。「まさか自分が(長秀を)やることになるとは」と、驚きと喜びを隠せない様子で話した。柴田勝家を務めたのは東福寺塔頭・光明院の住職、藤田慶水さんで、画家である優太さんに寺のふすま絵を描いてもらった縁がある。「一緒にできておもしろい」と笑っていた。

巴御前や淀殿も登場

「平安時代婦人列」では、馬に乗って進む巴御前が存在感を放った。京都五花街の一つ、祇園甲部の小扇さんが大役を務め、「多くの芸妓の方々がつないできたお役。品良く、りりしく」と責任の重さを口にした。巴御前は木曽義仲とともに出陣した時の姿を伝えるもので、「凜としていて格好良い」というイメージを大切にしながら都大路を進んだ。

「中世婦人列」では、豊臣秀吉の側室・淀殿を上七軒の尚絹さんが務めた。時代祭の衣装や祭具は厳密な時代考証をもとにつくられており、桃山時代の高貴な女性を思わせる豪華な衣装について「刺繡が細かくて素敵」と話した。自身は鹿児島の出身で、時代祭には同郷の西郷吉之助(隆盛)が加わる「維新志士列」も登場する。「次は観覧席で見たいですね」と語った。