イエメンの反政府武装組織フーシ派は13日、サウジアラビアを攻撃した。これは、フーシ派が支配する首都サナアの空港に対するサウジ主導の空爆への報復措置であり、両者の衝突としては近年で最大規模のものとなった。この攻撃は、2022年以降維持されてきた停戦状態を崩壊させる恐れがあり、膠着状態にあった紛争が再燃する可能性が高まっている。
フーシ派、サウジの空爆に報復攻撃
フーシ派のヤヒヤ・サリー報道官はビデオ声明を発表し、「サウジによる犯罪的な侵略行為への対抗措置として、イエメン軍(フーシ派)は多数の弾道ミサイルと無人航空機を使用し、アブハ国際空港を標的とした軍事作戦を実施した」と述べた。同報道官は先に、サウジアラビアが「緊張緩和の局面を終わらせた」と非難し、今回の攻撃が「報復や処罰なしで終わることはない」と警告していた。
サウジアラビアが主導する有志連合のトゥルキ・マリキ報道官は、防空システムがフーシ派のミサイルに「対処した」と述べ、被害の詳細については明らかにしていない。
サナア空港空爆の背景
サウジの支援を受けるイエメン政府は、フーシ派が支配するサナア空港への攻撃について責任を認めており、イランの航空機の着陸を阻止することが目的だったと説明している。フーシ派は攻撃に先立ち、サナア空港への攻撃をめぐりサウジを非難していた。
イラン政府はサナア空港への攻撃を非難し、外務省報道官はこれを「明確な国際法違反」と表現した。イランはフーシ派の主要な支援国とみなされている。
停戦崩壊の危機
今回の新たな緊張の高まりは、期限が過ぎているにもかかわらず2022年以降も維持されてきた停戦状態を崩壊させる恐れがある。フーシ派は2014年以降、イエメン政府と衝突しており、この紛争により数十万人が死亡し、深刻な人道危機が引き起こされている。フーシ派は首都サナアと主要な人口密集地を含む北部の大部分を支配している一方、国際的に認められた政府は南部の大部分を掌握している。



