広島への原爆投下から81年となった6日、米国の首都ワシントン中心部の教会で、広島と長崎の犠牲者を追悼する行事が開かれ、住民ら38人が参加した。会場には広島市の中学生が絵付けした灯籠が届き、参加者は十字架の前に立って犠牲者や被爆者への思いを語った。
灯籠に込めた平和への願い
キリスト教の団体「ユナイテッド・メソジスト教会」などが原爆による甚大な被害を米国の人々に伝えようと、原爆投下から80年となった2025年に始めた取り組みで、今年も企画した。
会場に飾られた灯籠は、広島修道大学ひろしま協創中学校(広島市)の生徒が平和教育の一環でイラストを描いた。「peace」「笑顔」「愛」といった言葉が添えられ、参加者は興味深く見入っていた。
橋渡し役の団体と参加者の思い
灯籠を教会に贈る橋渡しをしたのは広島市の「広島コベントリー会」だった。代表の岡本秀子さんは「中学生にとって、想いが届いたことを知ること、ともに核兵器廃絶や平和を願う人たちがいることを知ることは、喜びになるだろう」と説明した。
米国では日本への原爆投下を正当化する考えが今も根強いが、会場を訪れたワシントン在住のキャシー・ファーガーさん(72)は「多数の人命が失われ、その被害をもたらした責任が米国にあることを記憶にとどめ、周知する義務が我々にある」と話していた。



