第108回全国高校野球選手権大会第3日の7日、健大高崎(群馬)は八幡商(滋賀)に7-1で快勝した。春夏通じて甲子園初出場の有明(熊本)は九回二死から立命館宇治(京都)に逆転勝ち。東海大甲府(山梨)は鶴岡東(山形)に競り勝ち、長崎日大(長崎)は立正大淞南(島根)に2桁得点で勝利した。今大会で導入されたビデオ検証が初めて実施された。
豊永が起用に応える
健大高崎は二回に豊永の適時打で先制し、五回に打者12人の猛攻で6点を挙げて突き放した。石垣は被安打4、11奪三振で完投。八幡商は九回に1点を返したが、反撃もそこまでだった。
打撃専門の指名打者(DH)に、健大高崎の青柳監督は群馬大会で4打数無安打の豊永を起用した。「最後に大舞台で活躍してもらいたい」という思いに、3年生の右打者は先制打を含む2安打3打点の活躍で応えた。
「やっと自分のパフォーマンスが発揮できた」
二回一死二塁で、外角の変化球に「なんとか食らいついた」とバットの先端ながら中前に運び、先取点をもたらした。2点を加えた五回、なおも一死二、三塁の好機で、内角の変化球を思い切りよく引っ張った打球は左翼への2点適時打に。「チームに迷惑をかけてきたので、本当にうれしい」と笑みがこぼれた。
青柳監督は「しっかりと(バットを)振れる力がある」と豊永を評する。群馬大会は一塁での出場もあったが、守備の不安から打撃で精彩を欠いた。それでも、練習で本来の力強いスイングが戻ってきて、「もう一回使ってみよう」とスタメン起用を決めたという。
「自分には打撃しかない」とプラスに捉えて結果を残し、「やっと自分のパフォーマンスが発揮できた」。最後の夏が始まった。
八幡商、バント失敗が響く
15年ぶりに甲子園の土を踏んだ八幡商にとって、悔やまれるのが二回の攻撃だ。一死一、三塁の好機で小川監督は8番河井にセーフティースクイズのサインを出したが、バントの構えのまま空振り。一塁走者の盗塁で二、三塁となり、強攻に切り替えたが、河井は空振り三振に倒れ、後続も凡退した。指揮官は「(河井は)本来はバントが上手な選手。一発で決められるかが相手との差」と話した。
健大高崎・青柳監督は「(五回の)6点がなければ負けていた試合だったので次に向けて反省したい。(石垣は)先頭打者を出さなかったことが一番大きい」と振り返った。八幡商・小川監督は「(投手が)先頭打者に四死球を出すイニングが続き、流れが来なかった。(石垣は)思っていた以上に直球の威力、変化球のキレがあり、本当にいい投手だった」とたたえた。



