北海道の鈴木知事は21日の定例記者会見で、ロシアのプーチン大統領が13日に北方領土を訪問したことについて、元島民たちを念頭に「自分たちが島に行けない中、プーチン大統領の訪問を目の当たりにして、相当つらい思いを持っている」と述べた。
元島民の現状と洋上慰霊
現在、元島民には故郷に上陸する方法がなく、北海道などが船の上から島を望んで祖先に祈る「洋上慰霊」を実施している。
会見によると、黄川田北方相は今年度の初回に鈴木知事と洋上慰霊に参加予定だったが、国会対応で参加できなかった。鈴木知事は、「洋上慰霊の機会があるので、(黄川田北方相には)来て直接声を聞いた上で、解決に取り組んでもらいたい」と述べた。
冬季五輪・パラ招致再開について
また、経済団体が札幌市に求めている冬季五輪・パラリンピックの招致活動再開について、鈴木知事は21日の会見で「今はそういう状況ではない」と述べた。
会見によると、主体となって招致を進めていた同市が活動を停止していることや、国際オリンピック委員会(IOC)が将来の開催地の選定プロセスを明らかにしていないことが理由。鈴木知事は、「スポーツの裾野の拡大やアスリートの育成を道内各地で着実に進めていくことが、今は重要だと考える」と話した。
冬季五輪・パラを巡っては、市が2030年開催分の招致を目指したが、23年に招致活動停止を表明。札幌商工会議所などが19日、市に再開を求める要望書を提出していた。



