前国防相フェドロフ氏、国防相以外の役職を拒否 復帰要求
前国防相フェドロフ氏、国防相以外の役職拒否

ウクライナのミハイロ・フェドロフ前国防相(35)は23日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から新たなポストを打診されたが、「国防相以外のいかなる役職も受け入れるつもりはない」として固辞した。

支持者の抗議と軍総司令官解任

ゼレンスキー氏がフェドロフ氏を更迭した後、フェドロフ氏の支持者が1週間にわたって抗議デモを実施し、フェドロフ氏と対立していたオレクサンドル・シルスキー軍総司令官の解任につながった。支持者らはその後もフェドロフ氏の国防相復帰を求める新たなデモを呼び掛けている。

無人機の技術革新を主導し国民の間で人気の高いフェドロフ氏は、「汚職」に対処し、「うその文化を根絶」し、「軍の改革を完了」させることができる国防相への復帰のみを受け入れると述べた。

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声明で主張

フェドロフ氏は声明で、「国防相以外のいかなる役職も受け入れるつもりはない」「調達をめぐる汚職に対処し、軍の改革を完了させ、敵に対する非対称作戦を計画・実行し、体制内のうそと責任逃れの文化を根絶するための実質的な権限を持つ役職は他にない」と述べた。

フェドロフ氏は今年1月、ウクライナ軍の近代化とデジタル化の権限を与えられて就任した。だが、自身の改革に反発したとされる軍最高幹部らとの数か月間に及ぶ舞台裏での対立を経て更迭された。

政治危機の深化

ゼレンスキー氏が先週フェドロフ氏を更迭したことで、ウクライナは2022年のロシアによる全面侵攻が始まって以来、最も深刻な政治危機に陥った。全土で何千人もの若者がこの決定に抗議するデモを行った。

これを受けゼレンスキー氏は今週、シルスキー氏を軍総司令官から解任し、フェドロフ氏の盟友で同じく改革派のミハイロ・ドラパティ氏を後任に据えた。だが、ゼレンスキー氏は既に国防相代行を指名しており、フェドロフ氏に国防相復帰を提示することを拒否している。

フェドロフ氏の経歴

フェドロフ氏はゼレンスキー氏の長年の盟友で、同氏が2019年に大統領に就任して以来、共に働いてきた。フェドロフ氏は、無人機が戦場を支配することが明らかになるずっと前に無人機をいち早く導入したことで、軍内外で高い評価を得た。

軍の旧ソ連式のやり方や人的損失を軽視する姿勢を批判し、汚職、装備不足、職務放棄、徴集兵の処遇、不評な動員計画などのスキャンダルに見舞われている軍の改革を試みていた。ウクライナ紛争では何十万人もの兵士が死亡し、第2次世界大戦以降の欧州で最も多くの戦死者を出した紛争となっている。

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