南米コロンビアの右派アベラルド・デラエスプリエジャ大統領は、不法移民の取り締まりを命じ、まずは犯罪で有罪判決を受けた不法移民から拘束し、強制送還するよう当局に命じた。移民問題は選挙公約の柱ではなかったが、デラエスプリエジャ氏はカリブ海沿岸のバランキージャで23日に主宰した治安会議の動画で、「出身国を問わず、不法移民を受け入れるつもりはない」と表明した。
犯罪歴のある不法移民から強制送還
「移民局に対する命令は明確だ。まずは(不法入国・不法滞在以外の)犯罪を犯した不法移民からだ」と語った。大統領令に基づき、今週から強制送還を開始するという。
「第1にコロンビア人」と強調
デラエスプリエジャ氏はさらに、大好きなドナルド・トランプ米大統領の「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」を踏襲。「第1にコロンビア人、第2もコロンビア人、第3もコロンビア人だ。このことを全員がしっかりと理解してほしい」と語った。
ベネズエラ人移民への影響
コロンビアは過去10年間、隣国ベネズエラの経済危機を逃れた同国人の主な避難先となってきた。コロンビア移民局によると、今年6月時点でベネズエラ人約280万人がコロンビアに滞在。うち52万7000人以上が不法滞在者だ。
歴代の右派リーダーらはベネズエラ人不法移民に対し、米国に排除されたニコラス・マドゥロ前大統領とその前任者である故ウゴ・チャベス元大統領の社会主義政策の犠牲者とみなし、寛容な姿勢を示してきた。ベネズエラが経済危機に陥るまで、コロンビアは移民を受け入れる側ではなく送り出す側で、内戦によって数百万人もの人々が国外へ逃れ、その一部はベネズエラを選択していた。
国民の反応と中南米の右派台頭
ソーシャルメディアでは、多くのコロンビア国民が、主にベネズエラ人が犯罪率を引き上げていると主張し、この措置を歓迎した。一方で、ベネズエラ人は勤勉でコロンビア経済に貢献していると擁護する声もある。
コロンビアだけでなく、中南米諸国ではベネズエラ系犯罪組織による凶悪犯罪が増加。これに国民が激怒し、右派が台頭している。



