EVシフトの陰で急成長する中国ガソリン車市場の実態
EVシフトの陰で急成長する中国ガソリン車市場

世界的なEVシフトの流れの中で、中国の自動車市場は予想外の方向に動いている。EV販売が急増する一方、ガソリン車も依然として高い需要を維持しており、2024年の新車販売台数は過去最高を記録した。この現象は、中国政府のEV推進政策と消費者の実用的なニーズのギャップを示している。

ガソリン車販売の堅調さ

中国汽車工業協会のデータによると、2024年の新車販売台数は前年比8%増の約2800万台に達し、うちガソリン車が約1800万台を占めた。特に高級SUVと大型セダンの販売が好調で、BMWやメルセデス・ベンツなどの外資系高級ブランドに加え、中国の国産メーカーである吉利汽車や長城汽車も高級車市場で存在感を高めている。

国産メーカーの台頭

中国の自動車メーカーは、EVだけでなくガソリン車でも技術力を向上させている。長城汽車の高級SUV「Wey」シリーズは、2024年に前年比30%増の販売を記録。吉利汽車も高級セダン「Geely Preface」で好調だ。これらのモデルは、デザインや装備の充実度で外資系ブランドに対抗し、価格面でも競争力を持つ。

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消費者の選択肢の多様性

中国消費者は、EVとガソリン車の両方に興味を示している。特に地方都市では充電インフラが未整備なため、ガソリン車の需要が根強い。一方、大都市ではEVが人気だが、長距離移動や寒冷地でのバッテリー性能を懸念する声もあり、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車も選択肢として浮上している。

政府政策と市場の現実

中国政府は2035年までに新車販売の半分をEVにする目標を掲げるが、ガソリン車の販売禁止時期は明示していない。これにより、自動車メーカーは両方の技術に投資せざるを得ない。業界アナリストは「中国市場は当分の間、EVとガソリン車が共存する二重構造が続く」と予測する。

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