中国商務省は20日、電気自動車(EV)向け電池の主要原料であるグラファイト(黒鉛)の輸出規制を発表した。国家安全保障のためと説明しており、特定の種類のグラファイト製品について輸出許可制とする。
規制の内容と背景
規制対象となるのは、バッテリーの負極材に使われる高純度のグラファイトや、その加工品。輸出には許可が必要となり、商務省が審査する。中国は世界のグラファイト生産の約6割を占め、EV用電池のサプライチェーンで重要な位置を占めている。
今回の措置は、米国による半導体輸出規制への対抗措置とみられる。中国は先週、半導体材料のガリウムとゲルマニウムの輸出規制も発表しており、米中対立が先鋭化している。
影響と今後の見通し
中国のグラファイト輸出規制は、EV市場の拡大に伴う需要増を背景に、世界的な供給不足を招く可能性がある。特に、日本や韓国などの電池メーカーへの影響が懸念される。
一方、中国商務省は「国家安全保障と国家の利益を守るため」と説明しており、輸出規制は一時的なものではなく、継続的な措置となる見通しだ。



