投資の死が始まった:21世紀にバブル以外の投資が儲からない理由
投資の死が始まった:21世紀にバブル以外が儲からない理由

慶応義塾大学大学院の小幡績教授は、連載「アフターエコノミクス」において、21世紀に入ってバブル以外の投資が儲からなくなった理由を分析し、「投資の死」が始まったと宣言した。2026年は「投資は死んだ」と言われる歴史的な年になるとし、21世紀第2四半世紀の始まりとして記録されるだろうと予測する。

投資が不可能になる理由

小幡教授によれば、投資が不可能になる根本原因は、人々の行動、感性、価値観が誰にも予測できず、変化し続けることにある。社会は無秩序に変動し、環境も独立して変化するため、投資のリターン予測がまったくできず、いかなる確率分布も描けない「ナイトの不確実性」の世界が必至である。さらに、自分自身が将来何を価値あると思うか、幸せと感じるか、快楽を得るかさえわからなくなるため、投資のリターンの定義自体が存在しなくなるという。

「だから、あらゆる投資は不可能であり、投資は死ぬのである」と小幡教授は断言する。変化のある世界では、程度の差こそあれ投資のリターンは得にくく、本質的に受け入れられないものになる可能性が高い。この流れは1990年代後半から始まったが、19世紀後半以降も程度は小さいながら常に存在していた。

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近代資本主義で投資が儲かった理由

では、なぜ19世紀後半以降の近代資本主義では資本投資が儲かり続け、それが21世紀に爆発したのか。小幡教授は「予測できるように人々が動くことを選択したからだ」と結論づける。つまり、人々が予測可能な行動を取ることで投資が成立し、儲かってきたという。

しかし現在は、消費者がすぐに新しいものに飛びつき、すぐに飽きるため、需要予測が困難になっている。必需品からぜいたく品へとシフトし、市場は予測不可能で制御不能な世界へと変貌した。

「みんな同じなら全員儲かる」の終焉

小幡教授は「みんな同じなら全員儲かる」という前提が崩れたと指摘する。今後は金融分野ではない、まったく新しい「本当の投資」の時代が到来するという。その例として「フェラーリではなくランボルギーニを買うこと」を挙げ、誰も気づかない価値を見出すことが重要だと説く。

結論として、21世紀後半にはすべての投資は死ぬ。その過程はすでに始まっており、2026年は投資の死の初年度として歴史に記録されるだろうと予測している。

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