スタートアップの資金調達額が過去最高、2024年は1.2兆円に
スタートアップ資金調達額が過去最高の1.2兆円

2024年のスタートアップ資金調達額が過去最高を記録

2024年の国内スタートアップ企業による資金調達額が、前年比20%増の1.2兆円となり、過去最高を更新したことが、ベンチャーキャピタル(VC)調査会社のデータで明らかになった。これまでの最高は2021年の1.0兆円で、3年ぶりに記録を塗り替えた。

政府のスタートアップ育成策が奏功

資金調達額増加の背景には、政府のスタートアップ育成策がある。2022年に策定された「スタートアップ育成5か年計画」に基づき、政府系ファンドの投資拡大や、上場審査の迅速化などが進められた。経済産業省の担当者は「政策が実を結びつつある。今後も支援を継続する」と述べている。

海外VCの積極投資も寄与

また、海外VCの日本市場への関心が高まっていることも要因の一つだ。シリコンバレーの著名VCであるSequoia CapitalやAccelが、日本企業への投資を本格化させている。ある海外VCの日本代表は「日本のスタートアップの技術力は世界水準。成長余地が大きい」と評価する。

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セクター別ではAI・ヘルスケアが牽引

セクター別では、人工知能(AI)関連が全体の30%を占め、最も多かった。次いでヘルスケアが20%、フィンテックが15%と続く。特に、生成AI関連のスタートアップへの大型投資が相次いだ。AIスタートアップ「DeepBrain」は、シリーズBラウンドで総額200億円を調達した。

今後の課題

一方で、課題も残る。資金調達額は増加しているが、その多くがシリーズA以降の大型案件に集中しており、シード・アーリーステージの企業への資金供給は依然として不足している。業界関係者は「初期段階のスタートアップへの支援強化が必要」と指摘する。

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