OpenAI、IPO延期を検討
OpenAIが新規株式公開(IPO)を来年まで延期することを検討していると、関係者3人の話としてニューヨーク・タイムズ(NYT)が25日に報じた。同社は今月、米国でのIPOを非公開で申請したが、ロイター通信はOpenAIが最大1兆ドルの評価額を目指しており、サラ・フライアー最高財務責任者(CFO)は2027年の上場を目指していると一部の関係者に話していたと伝えている。
アドバイザーの提案とアルトマンCEOの立場
NYTによると、OpenAIのアドバイザーは経営陣に対し、27年まで待って1兆ドルの評価額で上場するか、評価額目標を引き下げて早期に上場するかの選択肢を提示した。サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)はこれに対し、1兆ドルという評価額の変更は論外だと述べたという。
GPT-5.6の段階的リリース
これとは別に、ドナルド・トランプ米大統領の政権は、安全保障上の懸念からOpenAIに対し新モデルの段階的なリリースを要請したと、事情に詳しい関係者がロイターに語った。アルトマン氏は従業員に対し、同社が最新モデル「GPT-5.6」を限定プレビューとして特定のパートナーにリリースし、政府が「このプレビュー期間中、顧客ごとにアクセスを認証する」と伝えたと、この動きを先に報じた米メディア「The Information」が報道した。
The Informationによると、この段階的な展開は、国家サイバー長官室(ONCD)と科学技術政策局(OSTP)の要請を受けたものだという。
背景と今後の展望
OpenAIはChatGPTを手がける対話型人工知能(AI)企業で、その技術力と成長性から高い評価を受けている。しかし、AIの安全性や倫理面での懸念から、政府による規制や監視が強化される傾向にある。今回のGPT-5.6の限定リリースやIPO延期の検討は、こうした外部環境の変化に対応する動きと見られる。



