猛暑が続く中、鉄道各社で乗務員や駅員の軽装を導入する動きが相次いでいる。鉄道会社で働く人たちのトレードマークになってきた半袖シャツや制帽は、心身への負担が重い。熱中症対策と働きやすさを高めるため、各社は服装の見直しを迫られている。
JR西日本、9月からポロシャツを試験導入
JR西日本は9月、利用者の対応を担う駅員や乗務員らの制服にポロシャツを試験導入する。現在着用している半袖シャツよりも通気性や吸汗性に優れ、快適さを追求。半袖シャツと同じ水色を採用したり、両胸にポケットを付けたりして、利用者が従業員と認識しやすいよう配慮した。
9月から従業員に配布して着心地や利用者の反応を見極め、2028年度までに本格導入する計画だ。
熱中症対策として制帽やジャケットの着用免除も
JR西は熱中症対策として、5~10月は駅員と乗務員が制帽やジャケット、ネクタイを着用しないで勤務できるようにしている。それでも、半袖シャツに「蒸れやすい」、「汗じみが目立つ」といった不満が寄せられていたという。
これまで、JR西は利用者の目を意識し、従業員の服装のフォーマルさを重視していた。だが、猛暑に伴う負担軽減は大きな課題で、倉坂昇治社長は「安全な職場環境にし、より良いサービスの提供につなげたい」と理解を求める。
叡山電鉄や南海電鉄も軽装化を推進
叡山電鉄(京都市)も7月、運転士や駅員の制服にポロシャツを試験導入した。「着心地が良く、軽快」と好評といい、27年度以降の本格導入を検討する。
また、南海電気鉄道は7月末から、従業員が駅のホームや列車内で制帽を着用しないで勤務することを認めた。従来は利用者の目に触れない乗務員室などに限って制帽不要としていたが、「暑さ対策が急務と判断した」(広報)。さらに、駅員と乗務員計約1700人に首に装着する冷却リングも配布し、10月末まで着用できるようにしている。



