NISAはなぜ登場?「貯蓄から投資へ」の流れで導入、専門家が解説
NISAはなぜ登場?「貯蓄から投資へ」の流れで導入

今や「NISA貧乏」という言葉が生まれるほど、多くの人が取り組む資産形成制度のNISA。改めてどのような制度なのか、専門家に聞いた。

NISA口座は約3048万、若い世代に拡大

金融庁の調査では、今年6月末時点でのNISA口座数は約3048万に上る。口座数は年々増え、若い世代からシニア世代まで広がっている。特に若い世代がNISAに投資し過ぎて暮らしが苦しくなる「NISA貧乏」という事態も起こっている。

一方で、昨年1年間に一度も投資のない口座数は1000万超あり、活用していないケースも少なくない。

NISAの仕組みと導入の背景

NISAは少額投資非課税制度のことで、開設したNISA口座において行った一定の投資で得られた運用益(売却益や配当、分配金)が非課税になる。一般的な投資では、運用益に約20%課税される。

この制度ができた背景には、政府が打ち出す「貯蓄から投資へ」という流れがある。日本では資産が貯蓄に向かいがちだが、少子高齢化や低金利の中、個人の資産形成に投資を活用していこうと導入された。

旧NISAと新NISAの違い

NISAは平成26年に始まり、その後制度が拡充され、令和6年に大きく改正され、今の新NISAが登場した。

旧NISAでは「つみたてNISA」と「一般NISA」が併用できなかったが、新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用できるようになった。年間の投資上限額も大幅に増え、非課税の限度額も1800万円に増えた。非課税保有期間も一定期間から無期限になった。

投資は「長期・分散」が基本であることから、適した形になったといえる。(回答者:ファイナンシャルプランナー 牧野寿和)