トヨタ「RAV4」とマツダ「CX-5」のデザインは対照的だ。RAV4は直線基調のモダンオフローダー、CX-5は曲線を活かしたエモーショナルな都会派SUV。それぞれの特徴を詳しく見ていく。
RAV4:四角いモダンオフローダー
現行型RAV4(6代目)の開発コンセプトは「Life is Adventure」。5代目の「日常の冒険心」をさらに広げ、あらゆる用途に対応し、効率的でダイナミックなデザインを追求したとトヨタは説明する。新型RAV4には都市型の「Z」系と、オフロード感を高めた「アドベンチャー」系の2種類のデザインが用意される。今回撮影したのはアドベンチャー系だ。
フロントはトレンドの「ハンマーヘッド」デザインを採用。Zがバンパー一体型グリルなのに対し、アドベンチャーではワイルドな別体型マットブラックフロントグリルを装着。縦の比率を大きくし、ノーズピークを高く、バンパー下部に大型スキッドプレートを取り付けることで、オフロード車らしい顔つきを実現した。
サイドはワイドトレッド化に合わせて専用の大型アーチモールを装着。「Big Foot」と呼ぶ大径タイヤ(235/60R18のヨコハマ「アドバンV61 E +」)と四角く張り出したマットブラックのオーバーフェンダーが、外装カラー「エバーレスト」(黒に近いメタリック入りダークグリーン)と相まって、本物の“道具”感を強調している。全体として直線基調で各パーツのエッジが効いた、四角いモダンオフローダーのイメージだ。
CX-5:エモーショナルな都会派SUV
新型CX-5(3代目)の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。マツダが得意とする「魂動デザイン」と「人馬一体の走り」を踏襲しつつ、ユーザーの要望を反映した新たな試みに挑戦し、「日常からレジャーまでの多様なライフスタイルに寄り添うクルマ」としてデザインされている。
フロントは好評だった2代目のデザインを踏襲しつつ、相似形で拡大した「魂動」デザイン。伝統のシグネチャーグリルにL字2段のデイタイムランニングライトを組み合わせた「ネコ科」のシャープな顔つき。ライト中央に入る赤いアクセントは、初代「ロードスター」をオマージュしたという。
サイドは曲線と曲面で構成され、ロングノーズを強調した美しいプロポーション。4輪がグッと踏ん張った造形へと進化。先代ではドア部分に彫りの深いリフレクションが見られたが、新型ではキャラクターラインを極限まで減らし、シンプルな表現とした。リアは「M」ロゴのブランドエンブレムではなく、バラ文字の「MAZDA」ワードマークを新たに採用。海外の高級モデルに見られるモダンなデザインだ。これらの新たな試みとともに、上質なプレミアム感を醸し出している。
まとめ:対照的な魅力
RAV4は直線的で力強いオフロード志向、CX-5は曲線的で洗練された都会派志向。両車はSUVでありながら、まったく異なるデザインアプローチを採用しており、ユーザーの好みやライフスタイルに応じて選択できる。どちらも日本の自動車メーカーが世界に誇る傑作SUVである。



