トヨタ自動車の8月の中国生産台数が前年同月比13%減の約15万台となったことが、同社の発表で明らかになった。日産自動車は24%減、ホンダに至っては44%減と大幅な減少を記録し、日本自動車メーカー3社の中国市場での苦戦が一段と鮮明になっている。
日本メーカー3社、8月中国生産は軒並み減少
トヨタの8月の中国生産台数は15万2,000台。前年同月比で13%の減少となり、6月(12%減)から減少幅が拡大した。トヨタは中国市場での需要低迷に加え、競合する中国メーカーとの競争激化が影響していると分析している。
日産自動車の8月の中国生産台数は4万9,000台で、前年同月比24%減。同社は中国市場での販売低迷が続いており、生産調整を余儀なくされている。ホンダの8月の中国生産台数は5万6,000台で、前年同月比44%減と3社で最大の減少率となった。ホンダは中国市場での需要低下に加え、部品調達の課題も影響したとみられる。
中国市場での日本車需要低下、背景にEVシフト
日本メーカー3社の中国生産台数減少の背景には、中国市場でのガソリン車需要の低下と、電気自動車(EV)への急速なシフトがある。中国ではBYDなどの地元メーカーがEVやプラグインハイブリッド車(PHV)の販売を伸ばしており、日本メーカーは出遅れている。
トヨタは中国でEVの生産を強化しているが、まだ販売台数は限定的。日産はEV「アリア」を投入しているが、中国市場での認知度向上が課題。ホンダはEVラインアップを拡充中だが、価格競争で中国メーカーに劣る。
日本メーカー、中国市場での戦略見直し迫られる
中国自動車工業協会のデータによると、8月の中国全体の新車販売台数は前年同月比で約5%増加した。市場全体が拡大する中で、日本メーカーだけがシェアを落としている。日本メーカーは中国市場での競争力を回復するため、EV戦略の加速や現地メーカーとの提携強化が求められる。
トヨタは中国での生産能力を維持しつつ、EV専用モデルの投入を計画。日産はコスト削減と現地パートナーとの協業を進める。ホンダは中国市場での販売網の再編を検討している。3社とも中国市場の重要性は認識しており、巻き返しを図る方針だ。



