スーパーマーケット業界において、オーケーは「安さ」と「品ぞろえ」で知られるが、その強さの本質は別のところにある。流通アナリストの中井彰人氏は、オーケーが数あるスーパーの中で最強であり続ける「本当の理由」を、店頭価格の安さや店舗数ではなく、仕入交渉力と成長力に基づく調達力にあると指摘する。
コスパNO.1を維持する仕組み
中井氏によれば、オーケーは他社と比較したコストパフォーマンス(コスパ)でNO.1を維持している。仮に店頭価格を引き上げたとしても、それは裏切りではなく、仕入価格の水準を他社以上に下げることに成功した結果だと解釈すべきだという。オーケーは単純に価格を上げているのではなく、仕入れ段階でのコスト削減を徹底することで、結果的に消費者にとっての価値を保っている。
仕入交渉力の源泉:トップメーカーも例外ではない
オーケーの仕入交渉の厳しさは業界で有名だ。トップメーカーであっても、交渉が合意に至らなければ店頭から排除されるという「武勇伝」が語り継がれている。この交渉力の背景には、首都圏におけるオーケーのシェアがトップクラスに達していることがある。首都圏中心部に限れば、オーケーは実質的にエリアトップ相当のシェアを持っているとみられる。
成長力が調達力をさらに強化
さらに、首都圏での成長力も大きな要因だ。2020年度から2025年度にかけての首都圏売上増減を見ると、オーケーはブルーゾーンHDに次ぐ2位だが、M&A効果を除いた単独成長力ではトップとなっている。首都圏トップシェアに加え、この成長実績が仕入れ条件の交渉において強力な武器となり、オーケーの総合調達力をさらに強めている。
他社との比較で際立つ強み
オーケーの強みは、単に店舗数が多いことや価格が安いことだけではない。仕入交渉力と成長力を背景にした調達力が、他社には真似できない競争優位を生み出している。中井氏は「オーケーは首都圏において、単独成長力でトップであり、その実績が仕入条件の交渉を有利に進める原動力となっている」と分析する。
今後の展望
オーケーが今後も最強であり続けるためには、この仕入交渉力と成長力を維持・強化することが鍵となる。首都圏でのシェア拡大とともに、さらなる調達力の向上が期待される。一方で、競合他社もオーケーの戦略を参考に、仕入れや価格設定の見直しを迫られる可能性がある。



