三菱電機は、インドのチェンナイに空調機器の新工場を建設すると発表した。投資額は約200億円で、現地生産能力を現在の2倍に引き上げる。新工場は2025年に稼働を開始する予定だ。
インド市場の急成長に対応
インドの空調市場は、経済成長と気温上昇を背景に年率15%以上の成長を続けている。三菱電機はこれまでインドで年間約30万台の空調機器を生産してきたが、新工場により生産能力は約60万台に拡大する。
同社のインド法人である三菱電機インドのマネージングディレクターは、「インドは世界で最も成長著しい空調市場の一つであり、現地生産能力の強化は急務だった」と述べている。
新工場の詳細
新工場は敷地面積約10万平方メートルで、チェンナイ郊外の工業団地に建設される。生産するのは主に家庭用および業務用のエアコンで、一部を周辺国へ輸出する計画もある。工場では最新の省エネ技術を導入し、生産工程の効率化と環境負荷の低減を図る。
三菱電機はインドで1980年代から事業を展開しており、現在は空調機器のほか、自動車機器や産業用ファンなども現地生産している。今回の投資により、インド市場でのプレゼンスをさらに強化する狙いだ。
競争激化するインド空調市場
インドの空調市場では、韓国のLG電子やサムスン電子、米国のユニタスなど海外メーカーとの競争が激化している。また、インド政府が推進する「メイク・イン・インディア」政策により、現地生産を優遇する動きもある。
三菱電機は高品質な製品と高い省エネ性能を強みに、インド市場でのシェア拡大を目指す。同社は2030年までにインドでの空調事業の売上高を現在の3倍に引き上げる目標を掲げている。



