ニフティライフスタイルは2026年6月24日、神奈川県の賃貸物件探しにおける注目の街ランキングベスト30を発表した。この調査は、2026年1月1日から3月31日までの期間に、ニフティ不動産のウェブサイトおよびアプリで賃貸物件を検索した際に閲覧された物件が存在する駅の表示数を基に集計されている。
トップ3は不動、川崎が4年連続首位
2026年のランキングでは、「川崎」(川崎市川崎区・幸区)が2023年の調査開始以来、4年連続で首位を堅持した。第2位の「元住吉」(川崎市中原区)、第3位の「武蔵小杉」(同区)も前回調査と同順位で、トップ3の顔ぶれは2年連続で変わっていない。上位の安定感とは対照的に、中位から下位では順位の大きな変動が見られた。
湘南エリアが躍進、湘南台は12ランクアップ
最大の上昇を見せたのは「湘南台」(前回28位→今回16位)で、12ランクアップし過去4年で最高位を記録。「辻堂」(前回18位→12位)も6ランクアップし、湘南エリアの存在感が増している。川崎市内からは「宮崎台」(前回37位→29位)が8ランクアップで30位以内に返り咲いた。これらの結果から、都心や横浜方面への通勤圏を維持しつつ、家賃を抑えられるエリアへの関心の高まりがうかがえる。
1位・川崎:交通の要衝と音楽文化
川崎はJR東海道線・京浜東北線・南武線の3路線が乗り入れ、徒歩圏の京急川崎駅を含めると4路線が利用可能。品川駅まではJR上野東京ラインで約9分、横浜駅まではJR東海道線で約8分と、都心と横浜の両方へのアクセスに優れる。川崎市は「音楽のまち・かわさき」を掲げ、JR川崎駅中央西口から徒歩約3分の「ミューザ川崎シンフォニーホール」が象徴的だ。1階のガリレア広場にはストリートピアノも設置され、街中に音楽が溢れる環境。駅北側の多摩川河川敷には「かわさき多摩川ふれあいロード」が整備され、散策やランニングが楽しめる。駅前の商業施設と自然環境の共存が暮らしやすさを支えている。
2位・元住吉:商店街と手頃な家賃
元住吉は東急東横線・目黒線の2路線が利用可能で、渋谷方面と横浜方面に乗り換えなしでアクセス。東急目黒線は都営三田線・東京メトロ南北線と直通し、大手町や永田町への通勤にも便利。駅の東西には「モトスミ・ブレーメン通り商店街」(全長約550メートル、約180店舗)と「モトスミ・オズ通り商店街」が広がり、チェーン店と個人店が混在して日々の買い物に困らない。平均家賃は1Kで約7.5万円と、隣駅の武蔵小杉(1K約8.6万円)より約1.1万円安く、同じ東横線沿線でも家賃を抑えられる。タワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉から1駅でありながら、昔ながらの商店街文化が残る点が支持されている。
3位・武蔵小杉:交通の要衝と再開発
武蔵小杉は東急東横線・目黒線、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ラインに加え、相鉄線直通列車も停車する交通の要衝。駅周辺には大型商業施設やタワーマンションが集積し、再開発で生まれた新しい街ながら、法政通り商店街のような昔ながらの店も残る。現在も日本医科大学武蔵小杉病院跡地で、地上50階建てツインタワー「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」を核とした複合開発が進行中。複数路線の利便性と都市機能の集積を求める人に引き続き支持されている。
全体傾向:交通利便性と暮らしやすさのバランス
神奈川県内では、川崎・元住吉・武蔵小杉といった交通利便性の高い街が引き続き高い人気を維持した。一方で、湘南台や辻堂など、比較的価格を抑えながら都心や横浜方面へアクセスしやすいエリアも順位を大きく伸ばしている。再開発や交通利便性だけでなく、日々の暮らしやすさとのバランスを重視する傾向が強まっていることがうかがえる。



