中古車高騰は投機対象になり得るか?ランクル300やシビックタイプRの実情を販売店取材で検証
中古車高騰は投機対象?ランクル300やシビックタイプRの実情

中古車市場で人気車種の価格が高騰しているが、それは投機対象として安定した利益をもたらすのか。カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎氏が販売店取材に基づき、ランドクルーザー300やシビックタイプRなどの実情を解説する。

中古車価格の高騰は長続きしない

中古車価格が高騰していた車種でも、需要が落ち着いたり増産体制が整ったりすれば、納期は短縮され、中古車価格も下落する。例えば、現行型の日産「フェアレディZ」が2022年に登場した直後は受注を停止する時期があった。その時の中古車価格は、新車価格の1.5倍前後に高騰した。しかし、需要が落ち着き、日本仕様の生産が適正化されて納期が3カ月程度に縮まると、高騰していた中古車価格は一気に下がった。このように、中古車価格の高騰は長続きするとは限らず、非常に不安定だ。

ランドクルーザー300とアルファードの現状

ランドクルーザー300の中古車価格は、発売から約5年を経過した2026年7月時点でも新車価格の1.4倍前後で推移しているが、以前は2倍近い価格で売られていたこともあった。渡辺氏は「以前に比べると需要が下がり、これでも中古車価格は下がっている」と指摘する。トヨタ「アルファード」も同様で、現行型が2023年に発売された直後は納期が1年前後まで延びて受注を停止した。この時のアルファードの中古車価格は新車価格の1.5~2倍に高騰したが、現在は納期が縮まり、中古車の平均価格は新車と同等かそれ以下となっている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

投機対象としてのリスク

こうした状況から、クルマを投機対象として考える人もいた。しかし、中古車価格は新車の納期や受注状態で大きく変わるため、投機対象と考えるのは危険だ。高く売れると思って買った車種が、一般的な売却額に下がることもある。一方で、都市部の販売会社では完売になり、受注停止して久しい人気車が、需要の少ない地域では在庫車として残っていることもある。

シビックタイプRの“掘り出し物”

取材を進めると、2026年7月上旬時点でシビックタイプRの標準グレードが未登録の状態で残っていた。標準グレードの価格は499万7300円。価格を617万9800円に高めたレーシングブラックパッケージに比べると、色以外はほぼ同じ仕様だ。このような“掘り出し物”を探すのも一つの手だが、中古車価格の高騰に惑わされず、冷静な判断が求められる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ