「1粒30円」で利益は出る?チロルチョコが生き残った秘密と60年の進化
「1粒30円」で利益は出る?チロルチョコ生き残りの秘密

1粒30円のチロルチョコ、利益は出るのか?

チロルチョコは、1粒30円という低価格帯で60年以上にわたり販売を続けている。原価高騰が続く中で、この価格を維持しながら利益を確保する仕組みは、同社の長年の努力と工夫の賜物である。チロルチョコは、定番のミルク味をはじめ、多様なフレーバーを展開し、パッケージにもこだわることで、消費者に選ぶ楽しさを提供している。

パッケージ戦略と「選ぶ楽しさ」

チロルチョコの特徴の一つは、パッケージの種類が豊富なことだ。同じ商品でも異なるデザインが存在し、例えば定番のミルク味だけでも10種類のパッケージがある。並べると牛柄がつながるような遊び心も隠されている。同社によると、「フレーバー数が増える中で、おいしさだけでなく選ぶ楽しさを体験してもらうために」パッケージ違いの商品が生まれたという。この戦略は、リピーターを増やす効果も期待されている。

新たな課題「離反層」への対策

チロルチョコは「チロリスト」と呼ばれる熱心なファン層を持つが、最近の調査で新たな課題が浮上した。それは「離反層」の存在だ。同社の川崎氏は「やはり子どものお菓子、駄菓子というイメージで見られている。これまでどおり商品品質を重視しながら、ファン以外にも魅力を伝える施策が必要と考えています」と語る。このイメージを払拭するため、チロルチョコを使った遊び「チロパ」を公式サイトで紹介し、社員が実演する動画を公開。その一環として「チロルチョコ積み」イベントを実施し、2025年秋には400名以上が参加した。30秒以内に何個積めるかを競うこの企画は、参加者に楽しさを提供すると同時に、チロルチョコの認知度向上に貢献している。

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60年の進化と未来への展望

チロルチョコは1960年代の誕生以来、駄菓子のイメージを保ちながらも、品質とマーケティングで進化を遂げてきた。原価高騰に直面しながらも、価格維持にこだわる姿勢は、消費者からの信頼を支えている。今後も「離反層」対策として、イベントや遊びを通じた新たなファン獲得を目指す。日本の代表的なお菓子として、その存在をさらに広めていくことが期待される。

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