札沼線は絶対維持する、当別町がロイズタウンで乗客減を補う戦略
札沼線は絶対維持、当別町がロイズタウンで稼ぐ戦略

JR北海道の札沼線(学園都市線)をめぐり、沿線自治体である北海道当別町は「絶対に維持する」との強い姿勢を示している。医療大移転による乗客減少が見込まれる中、ロイズコンフェクトの工場見学と連携した特別列車を運行し、新たな需要を創出している。

特別列車「ロイズタウン行」に91人が参加

2026年7月、札幌駅からロイズタウン駅まで運行された特別列車には、名鉄観光サービスによると91人の参加者が集まった。参加者には若い女性グループや家族連れが多く見られ、札幌駅では自動改札機の右側の柵を開けて団体扱いで入場。9番線ホームに到着すると、ピンク色の先頭車両が特徴的な「はまなす編成」が入線し、参加者は記念撮影を楽しんだ。電光掲示板に「団体ロイズタウン行」と表示される様子を撮影する人もいた。

キハ261系はまなす編成、乗車率は約46%

この特別列車に使用されたのは、JR北海道の観光用車両キハ261系はまなす編成。5両編成で、うち1両は大型テーブルを備えたフリースペース車両、残り4両は定員200人の普通座席車。乗車率は約46%だったが、関係者は「札幌―ロイズタウン間の片道運賃と工場見学で5800円の価格を考えるとまずまずの乗車率ではないか」と評価した。

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参加者は「久々の明るい話題」と歓迎

札幌市北区の40代会社員の男性は、妻子と参加。「沿線に住んでいるので普段は札幌方面に通勤で利用しています。特別な列車が通勤と反対方向に走るので乗ってみたいと思いました。ただ乗るだけでなく、工場見学やチョコレート詰め放題体験もできるので、家族で参加するにはちょうど良いコースです。こうした鉄道に関する前向きな話題がどんどん出てくれるのが理想です」と語り、特別列車の運行を歓迎した。

当別町の戦略:ロイズタウンで乗客減を補う

当別町は、町内にある北海道医療大学が移転したことで、通学需要の減少に直面している。しかし、ロイズコンフェクトの工場見学施設「ロイズタウン」が人気を集めており、町はこの観光資源を活用して札沼線の利用促進を図る方針。特別列車の運行はその一環で、今後も定期的な運行を検討している。

札沼線は、札幌と当別町を結ぶ重要な交通手段。町は「絶対に維持する」と強調し、観光需要を取り込むことで路線の存続を目指す。JR北海道も、地域の協力を得ながら収益改善に取り組む姿勢だ。

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