アユ大型化で消費拡大へ 県が民間養殖場と実証試験開始
アユ大型化で消費拡大へ 県が民間養殖場と実証試験開始

岐阜県は、切り身や刺し身など様々な料理に使える大型アユを育てる技術を確立するため、8日から民間の養殖場と連携して飼育実証試験を始める。大型アユのブランド化を通じ、アユの消費拡大を目指す。

県内生産量は3年連続全国1位も需要減少

県内のアユ生産量は2025年が1014トンと23年から3年連続で全国1位となっている一方、全国的に需要が減少しており、消費の拡大が課題となっている。そこで県が注目したのが、料理の幅を広げられる大型アユだ。

アユは塩焼きなどで1匹まるごと提供されることが多いが、頭や目が付いたままの魚料理に抵抗を感じる人には受け入れられない。サイズが大きくなれば、頭や骨のない切り身や刺し身などの料理にすることができ、インバウンド(訪日外国人客)や若者など新たな需要の掘り起こしにもつなげられると考えている。

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全雌と三倍体の技術で量産化へ

県水産研究所(各務原市)では、大型アユの生産に「全雌」と「三倍体」の技術を活用。全雌の技術を使って、生まれる個体を全てメスにした上で、メスを長生きで大型化させる三倍体の技術を組み合わせることで、大型アユの量産化につなげる。

同研究所が25年度から育てている大型アユ「全雌三倍体アユ」は約1万2600匹で、このうち約1万匹を大垣市の民間事業者に提供して養殖場で飼育させる。順調に育てば養殖の通常サイズ(全長20センチ、重さ約100グラム)を上回る全長約30センチ、約300グラム程度に成長するという。

27年には評価試験、ブランド化へ

27年2~3月には、飼育した大型アユ「全雌三倍体アユ」が食材に適しているかどうかの評価試験も実施予定。大型アユを使って料理を試作し、食味や香り、脂の乗りなどを確認する。27年度以降は、県内の民間養殖場での飼育実証試験や料理店への試験提供、試食会などを行い、大型アユのブランド化を目指す。

大型アユの生産を手がけた県水産研究所の鈴木諒介専門研究員は「大型アユを普及させて『岐阜といえばアユ』というブランドイメージをさらに広めていきたい」と話した。

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