イタリア・コモ湖で毎年開催されるクラシックカーイベントが、今年も多くの来場者を集めた。伝統の「ヴィラ・デステ」と、新興の「フォーリ・コンコルソ」の2つのイベントが同時期に開催され、湖畔は新旧の名車でにぎわった。特に今年は、日本車への熱視線が集まったことが注目される。
人気急上昇の「フォーリ・コンコルソ」
伝統あるヴィラ・デステに対抗するように、同じコモ湖畔のヴィラ・オルモなどを舞台にした「フォーリ・コンコルソ」が人気を急上昇させている。今年のテーマは「Kraftmeister(クラフトマイスター)」、すなわちドイツ車のエンジニアリングの卓越性だった。アウディ、ポルシェ、ケーニグセグ、ブラバスといった名だたるブランドが並ぶ中、特に140周年を迎えたメルセデス・ベンツが主役を張り、1886年の「ベンツ・パテント・モーターヴァーゲン」から現代のF1直系ハイパーカーであるメルセデスAMG「ONE」までが並ぶ姿は圧巻だった。
伝統のコッパ・ドーロは「300 SL ロードスター」に
ヴィラ・デステでは、伝統のコッパ・ドーロ賞がメルセデス・ベンツ300 SLロードスターに授与された。このイベントはBMWが主催・スポンサーを務めており、今年は新たに同社ブランドの一部となったアルピナのコンセプトモデル「Vision BMW ALPINA」がワールドプレミアとして発表された。会場には多くのBMW関係者が集い、ブランドとしての存在感を高めている。
新記録続々のオークションも
イベント期間中には、ブロード・アロー・オークションズによるオークションも開催され、多くの名車が新記録を打ち立てた。特に日本車であるJDM(Japanese Domestic Market)スポーツカーも注目を集め、高値で落札された。
自動車文化の進化がここにある
現地に立った筆者は、日本国内のクラシックカーイベントと比較して、会場全体に若い世代の姿が非常に多かったことに目を見張った。クラシックカーという文化が、幅広い層に興味を持たれ、未来へと確実に受け継がれている事実は、実に素晴らしい。イタリアでの開催ゆえ、フェラーリをはじめとするイタリア車が主役となるのは当然だが、今年特に目を引いたのは、ドイツ車、そして確固たるクラシックとしての存在感を放ち始めた日本車の台頭だった。
ドイツ車の躍進と日本車への熱視線
今年のコモ湖で目立っていたのは、ドイツ車の躍進である。ヴィラ・デステはBMWが主催し、アルピナのコンセプトモデルを発表。フォーリ・コンコルソではメルセデス・ベンツが140周年を記念した展示を行った。一方、日本車もJDMスポーツカーを中心に存在感を示し、来場者から熱い視線を浴びていた。自動車文化の進化が、ここコモ湖で確かに感じられた。



