中国のレアアース精錬シェア低下、35年に70%へ IEAが供給多角化を訴え
中国レアアース精錬シェア低下、35年70%へ IEA訴え

国際エネルギー機関(IEA)は重要鉱物に関する報告書を公表し、中国など特定国に偏っている供給源の多角化と戦略的な備蓄の必要性を訴えた。報告書によると、中国のレアアース(希土類)の精錬シェアは2023年の90%超から、2025年には85%に低下した。米国やマレーシアでの生産増加が寄与した。各国が新たな開発や生産に取り組むことで、2035年には中国への依存度が70%まで低下すると予測している。

供給多様化への資金拠出が拡大

各国政府による重要鉱物の供給網の多様化に対する資金拠出計画は、2025年に2023年の4倍以上となる650億ドル(約10兆円)に達した。レアアースは電気自動車(EV)やAI向けデータセンターなどハイテク産業に不可欠な資源だ。

輸出規制の影響と備蓄コスト

報告書は、中国が輸出規制を完全に実施した場合、中国以外で年間6兆5000億ドル(約1000兆円)の生産活動に影響が及ぶと分析。リスクの高い鉱物11種については、戦略的な備蓄の必要性に言及した。中国以外の国々で備蓄する際のコストは年9億ドル(約1400億円)未満と推定し、「供給途絶がもたらす甚大な影響に比べればわずかだ」と指摘している。

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