「どうして私ばかり?」――非正規雇用で働く人々の多くが、このような思いを抱えながら日々働いている。現在の日本では雇用者のうち約4割が非正規雇用であり、働き方の一つとして広がっている一方で、正社員との待遇差やキャリア形成への不安、周囲の何気ない一言に傷つく瞬間など、当事者でなければ見えにくい苦しさが存在する。非正規という立場ゆえに声を上げにくく、理不尽を飲み込むしかない経験が積み重なり、「本当にこのままでいいのかな…」と自問する人も少なくない。
非正規雇用の実態:アンケートから見える声
本連載では、非正規雇用で働いた経験を持つマイナビニュース会員を対象に実施したアンケート(調査時期:2025年12月18日、調査対象:マイナビニュース会員、調査数:500人、調査方法:インターネットログイン式アンケート)をもとに、非正規雇用にまつわるエピソードを漫画形式で紹介している。自分と似た境遇の声に触れることで救われる人もいれば、これまで気づかなかった視点にハッとする人もいるだろう。
「正社員と同じ仕事、でも待遇は別」――派遣社員のジレンマ
今回のアンケートでは、「正社員より待遇が悪いのに、正社員と同じ仕事内容やマインドを求められることに納得がいかない」という声が多く寄せられた。会社に尽くしてほしいときだけ「一員」と強調し、待遇の話になると急に線引きをする――そんな都合のいい対応にイライラするのは当然だ。現在は同一労働同一賃金の制度により、正社員と非正規雇用との間の不合理な待遇差は禁止されている。納得いかない待遇差がある場合は、ルールに違反していないか確認してみることも重要だ。
非正規雇用を取り巻く環境の変化
働き方改革によって、近年は非正規雇用を取り巻く環境も変わりつつあり、「働きやすくなった」と感じる人も増えている。実際、今回のアンケートでは非正規雇用で働く当事者たちのポジティブな声も多く見られた。しかしその一方で、「まだ何も変わっていない」と感じる人がいるのも事実だ。制度ができても、現場での理不尽や違和感がすぐに消えるわけではない。
本連載では今後も当事者の声をもとに、非正規雇用のリアルを紹介していく。自分の働く環境と重ねながら、自身のキャリアやこれからの職場のあり方を考えるきっかけにしてほしい。
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