回転寿司チェーン「スシロー」を運営するFOOD & LIFE COMPANIESは、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比4.8%増の9900億円と、1兆円に迫る水準に達したものの、営業利益は同3.2%減の480億円と減少した。原材料費や人件費の上昇が収益を圧迫した格好だ。
売上高は過去最高も、利益は減少
売上高は過去最高を更新したが、営業利益は3年ぶりの減益となった。同社は原材料費の高騰や物流費の上昇に加え、人材確保のための賃上げがコスト増の要因と説明している。特に、寿司ネタの主要食材であるサーモンやマグロの価格高騰が響いた。
また、国内外で出店を加速した結果、店舗数は前期末比で70店舗増の1200店舗となった。新規出店に伴う開業費用も利益を圧迫した。
国内既存店客数は回復傾向
国内既存店の客数は前年比で2.3%増加し、客単価も1.1%上昇した。コロナ禍後の外食需要の回復が続いている。同社は「回転寿司市場の競争が激化する中、品質向上と価格競争力の両立が課題」とコメントしている。
海外事業では、アジア地域を中心に売上高が拡大。特に台湾やタイでの出店が好調で、海外売上高は前期比20%増の1500億円となった。
2026年3月期は増収増益見込み
2026年3月期の業績予想について、同社は売上高1兆500億円(前期比6.1%増)、営業利益520億円(同8.3%増)を見込む。コスト上昇分を価格転嫁するほか、デジタル化による業務効率化で収益改善を図る方針だ。
同社は「スシローブランドの強化とグローバル展開を推進し、持続的な成長を目指す」と述べている。



