電線大手の住友電気工業は、人工知能(AI)向けの計算処理などを担うデータセンター(DC)で使われる光ファイバーなどの光通信製品を幅広く手がけ、世界的なDCブームを受けて増産を進めている。情報通信事業の売上高を2026年3月期の3266億円から3年間で3倍にする目標を掲げるが、井上治社長はITバブルの教訓から気がかりなことがあるという。
コネクター生産量は28年度に13倍へ
DCの建物内で使われる光通信の接続部分に用いるコネクターの生産量は、2024年度比で26年度は6倍、28年度は13倍に増やす予定だ。光ファイバーも28年度は24年度の約2倍に増やす計画で、神奈川県と栃木県の工場で生産ラインを増設する。井上社長は「注文がさらに増えると、どこかで増産しないといけません」と話す。
「みんな、どんどん増えると言いますが」
DCブームの持続性については、「ほかにもDC内での光通信に使う部品などを増産することを決めていますが、ちょっと待てよと。みんな、DC関連のものはどんどん増えると言いますが、本当に信じていいのか」と述べ、需要の見通しに慎重な考えを示した。その上で、「思い出すのは、2000年…」とITバブルの教訓に言及している。



