実業家の金川裕一氏は、著書『一流の人望力 人の心をつかむ人がいつもやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中で、人望力を磨くポイントの一つとして「事前期待を超える力」を挙げている。金川氏は、ソニーグループ会長・吉田憲一郎氏の行動に常に驚かされていると述べ、その具体例を紹介している。
「事前期待を超える」とは何か
金川氏によれば、ビジネスや日常の会話では、相手が「今日はきっとこうなるだろう」といった言葉にしない想定、すなわち「事前期待」を持っているという。この想定を超える行動や配慮で応えることが、「事前期待を超える」ことだと説明している。
例えば、仕入れ先の営業担当者が取引先との打ち合わせで、物価高の状況下で値上げの話を想定されているところに、コスト削減の別パッケージや輸送経路の見直しによる価格据え置き提案をすれば、相手の信頼感や好感度が一気に高まると金川氏は説く。
情報収集と人とのつながりの重要性
「事前期待を超える」ためには上質な情報が必要であり、金川氏は「情報は人が運んでくれるもの」と指摘。インターネットにあふれる情報だけでは不十分で、実際に人に会い、会話することで得られる経験や体験こそが最も価値があると述べている。
金川氏は、情報とはネットワークそのものであり、人と人とのつながりの中で視野が広がり、新しい視点が生まれると強調している。



