冬場のおでんや正月のおせちに欠かせないかまぼこやちくわなどの練り製品で価格改定が相次いでいる。原料となるスケトウダラのすり身は国際的な争奪戦で供給制約が起きており、1ドル=160円前後の歴史的な円安もあって日本が買い負ける構図になっている。すり身価格は先高観が強まっており、庶民の食卓に暗い影を落とすほか、中小零細企業を中心に廃業危機の懸念も浮上している。
すりみ商品、値上げラッシュ
ウミオスは9月1日納品分からフィッシュソーセージやちくわ、練り製品といったすりみ商品を約5~18%値上げする。4月1日納品分からも約2~7%値上げしており、価格改定は今年2回目となる。同社は「企業努力だけではコスト上昇分の吸収が困難だ」と説明した。
紀文食品は9月1日店着分からすり身製品、正月向け紅白かまぼこなどを約3~20%、一正蒲鉾でも練り製品を約5~15%それぞれ値上げする。原材料や包装資材費、物流費、人件費といったあらゆるコストが上昇しており、価格転嫁を余儀なくされた形だ。
主要原材料の相場が高騰
なかでも、主要原材料のスケトウダラすり身の相場は高騰している。財務省貿易統計によると、冷凍スケトウダラすり身の25年の単価は、10年前の16年比34%高の1キロあたり409円だった。前年比では約18%高と上昇が加速し、今年1~6月は425円まで上昇している。



