包装資材大手のシモジマ(東京・台東区)が、復刻したレトロな紙袋デザイン「ストップペイル」で異次元のIP企業へと変貌を遂げている。2020年の創業100周年を機に復刻されたこのデザインは、ローソンやサンリオなど有名企業からのコラボ依頼が殺到。2023年時点で24社とコラボし、700以上の商品が発売された(同社調べ)。2026年現在も数十社からオファーが届く人気は衰えず、若者には新しさを、40代以上には郷愁を誘う普遍的な魅力で幅広い世代を捉えている。
「ストップペイル」とは何か
ストップペイルのデザインは、赤い格子模様(チェック)をベースに、四角い枠の中にネコ(メメちゃん)、ウサギ、ネズミ、イヌ、そして柄の名前の由来となった赤いバケツなどのキャラクターが描かれている。少し版ズレした印刷が、デジタル時代にはない温かみを感じさせる。もともとはシモジマが販売していた紙袋のデザインだったが、文具店の減少とともに利用が減り、廃版となっていた。
復刻からコラボブームへ
2020年の創業100周年を記念して復刻したところ、「このレトロなデザインかわいい」とSNSなどで話題に。それに気づいた多くの企業からコラボ依頼が殺到した。2023年時点で24社とコラボし、700以上の商品が発売。2026年現在も数十社からオファーが絶えない。コラボ先には、ローソン、サンリオ、ユニクロなどが含まれ、文房具、アパレル、雑貨など多岐にわたる商品が展開されている。
なぜ人気が続くのか
若者には新しさを、40代以上にはノスタルジックな郷愁を誘うデザインが、幅広い世代に刺さる。普遍的な昭和デザイン柄は、長く顧客の支持を得ることができる。シモジマの浅草橋本店では、ストップペイル柄の手提げ袋やステッカーなど多くの復刻商品が品揃えされている。
シモジマの歴史
シモジマは1920年(大正9年)、東京・向島の吾嬬町(現・墨田区)の小さな1店舗から創業。包装資材のリーディングカンパニーとして成長し、デザイン紙袋の分野でも先駆者的存在だ。ストップペイルは、それまで茶色一色だった紙袋に革命をもたらしたデザインの一つ。創業106年の老舗が、レトロなIPで新たなビジネスモデルを築いている。



