セクター投資の選び方:2026年後半に注目すべき情報技術、資本財、金融の3セクター
セクター投資の選び方:2026年後半に注目すべき3セクター

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント(ステート・ストリート)のセクター・セールス・スペシャリスト、山口美帆氏は、2026年後半のセクター投資戦略について、景気の局面、マクロ指標、企業業績の三つのポイントを組み合わせた選び方を提唱する。現在の景気は「回復期」か「拡張期」とみられ、多くのセクターで2ケタ成長が予想され、AI関連投資も活発な成長基調にある。

2026年後半に注目すべきセクター

山口氏が注目するのは「情報技術」(XLK)で、業績好調とAI需要の継続を背景に最も強い「強気」の評価を維持。AIインフラ需要で活況の「資本財」(XLI)も「ポジティブ」評価を継続する。「金融」(XLF)は「中立」から「ポジティブ」に格上げ。IPOやM&Aの活発化、景気回復による融資増加、規制緩和への期待が背景にある。また、異例ながら「ヘルスケア」(XLV)も業績と株価の回復傾向を踏まえ「ポジティブ」に格上げした。一方、「一般消費財」(XLY)と「生活必需品」(XLP)は消費支出の弱さを理由に「ネガティブ」評価としている。

セクター選びの三つのポイント

山口氏はセクター選びのポイントとして、第一に景気の局面(回復・拡張・減速・後退)、第二に金利や原油価格などのマクロ指標、第三に企業業績や資金フローなどの全体トレンドを挙げる。これらは相互に関係しており、総合的な判断が必要だ。現在のような回復期や拡張期には高い成長が期待できる景気敏感セクターが好まれ、減速期や後退期にはディフェンシブセクターが選好される。マクロ指標としては、金利動向、原油価格変動、CPI、ISM製造業景況感指数などが参考になる。ステート・ストリートは毎月「ステート・ストリート チャートパック」や「米国株式セクター・スコアカード」を公開し、セクターごとのバリュエーションや業績変化を評価している。

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分散投資のコツとETFの利点

山口氏は、セクターを三つのグループに分けて分散する方法を提案する。S&P500と異なる動きをするディフェンシブセクターを「常に持っておきたい食材」、S&P500と似た動きをする景気敏感セクターを「頻繁に入れ替える食材」、価格変動の大きい情報技術やコミュニケーション・サービスを「高級食材」に例え、イメージしながら組み合わせるようアドバイスする。見直しの期間は月次で数字を確認し、入れ替えは3~6カ月を目安にする。セクターETFの利点として、リアルタイム取引、低コスト、透明性の高さを挙げる。ステート・ストリートのセレクト・セクターSPDR ETFシリーズは、運用残高約3,850億米ドル、総経費率0.08%で、S&P500の11セクターすべてを網羅する唯一の公式ETFシリーズだと説明する。

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