日産自動車のイバン・エスピノーサ社長(47)が朝日新聞の単独取材に応じ、新車投入を柱に日本事業を強化する考えを示した。12月にスポーツセダン「スカイライン」の新型車をお披露目すると明らかにし、「日産復活の象徴になる」と期待を寄せた。
2年連続の巨額赤字からの再建
日産は2026年3月期まで2年続けて巨額赤字を計上した。直近の26年4~6月期決算は2年ぶりの黒字を確保したものの、コスト削減や円安による海外収益の押し上げの効果が大きい。世界の販売台数は前年同期比0.9%減の70万1千台となり、再成長の道筋をどう描くかが課題になっている。
新型車投入と開発期間の短縮
エスピノーサ氏は、中国や中東地域など厳しい市場が残る一方、全体として「前向きな兆しが出てきた」と強調する。日本市場では、6月に小型SUV(スポーツ用多目的車)「キックス」を出し、7月にミニバン「エルグランド」を16年ぶりに刷新。販売店への来店客数も増加傾向にあり、「今後も新型車投入を続ける」という。
その一つが新型スカイラインで、12月にエスピノーサ氏自ら出席して発表会を開く予定だ。AI(人工知能)などを活用する新たな開発プロセスを採用した最初の車で、開発期間を従来の約50カ月から半分近い約26カ月に縮めた。「日産が良い車をつくるだけでなく、スピード感をもって開発できることを証明する車だ」と語る。
今後の課題
今月10日には、国内の生産拠点の再編や追浜工場の跡地活用などについても議論が進められている。日産の再成長に向けた取り組みが今後も続く。



