日本マクドナルドホールディングスが2024年に入り2度目の値上げを実施した。7月17日から、ビッグマックやチキンマックナゲットなど主力商品の価格を10~30円引き上げた。これにより、同社の値上げは2022年以降で7回目となる。
値上げの背景と影響
同社は原材料費や人件費、物流費の高騰を理由に挙げる。しかし、客離れが加速している実態が浮き彫りになった。客単価は上昇したものの、来店頻度が減少し、既存店売上高は前年同月比でマイナスに転じる店舗が増えている。
実際、2024年4~6月期の既存店売上高は前年同期比で1.2%減と、2四半期ぶりのマイナス成長となった。客数は同3.5%減と大幅に落ち込み、値上げによる客離れが顕著に表れている。
消費者の反応
値上げラッシュに消費者の間からは不満の声が上がる。「ビッグマックセットが700円を超えて高くなった。頻繁には来られない」と、都内の会社員男性(45歳)は話す。また、SNS上では「マック離れ」という言葉がトレンド入りするなど、値上げに対する反発が広がっている。
一方、同社は「品質向上やサービス改善に努めており、価格に見合った価値を提供している」とコメントしている。しかし、競合他社との価格差が縮まり、消費者が選択肢を広げているのも事実だ。
今後の見通し
アナリストの間では、さらなる値上げが客離れを加速させる可能性が指摘されている。第一生命経済研究所の永浜利広首席エコノミストは「値上げが続くと、低価格を強みとしてきたマクドナルドのビジネスモデルそのものが揺らぐ」と警鐘を鳴らす。
同社は今後の値上げについて明言を避けているが、原材料費や人件費の上昇が続く限り、追加の値上げは避けられないとの見方が強い。客離れを食い止めるためには、価格以外の付加価値提供が求められている。



