12日に85歳で死去した元クボタ社長の幡掛大輔氏。「法令順守で指弾される疑いのある事業はこれからのクボタに一切必要ない」と言い切った姿が記憶に残る。
過去の負の遺産と向き合う
クボタは平成17年、旧神崎工場周辺でアスベスト(石綿)による住民の健康被害が広がっていたと公表。翌年には自治体発注の屎尿(しにょう)施設工場を巡る独占禁止法違反事件で従業員が起訴されていた。
幡掛氏は「社会の正正な一員として堂堂と事業を展開するのが基本」と決意表明。「仕事が取れなくて飯が食えなくなったらどうする」との声も根強い中、法令順守の意識を徹底した。
未来へのエネルギー
同社は5月、大阪・難波からJR大阪駅北側のグラングリーン大阪に本社を移したが、未来に向け前向きなエネルギーを集中できるのも、過去の負の遺産と決別したからだ。
企業を巡る事件や不祥事が相次ぐ今、幡掛氏に聞きたいことがまだまだあった。



