神戸大学と物流機器・システムの総合メーカー「オークラ輸送機」(兵庫県加古川市)は、産学連携を推進するための包括連携協定を締結した。物流業界が抱える人手不足などの課題解決を図る狙いで、学生インターンシップの受け入れも開始する方針だ。
半世紀以上の協力関係を発展
両者は倉庫システムや災害対応ロボットなどの研究開発で昭和45年頃から協力関係を構築してきた。現在も大学院海事科学研究科と同社の間で、物流センター内の積み荷を搬送する自律走行ロボットの制御技術開発に取り組んでいる。
今回の協定締結では、従来の個々の研究室単位での連携を見直し、大学側の窓口を一元化。学内の多様な専門分野を巻き込んだ共同研究を可能にする態勢を整えた。
AI研究と実践技術の融合へ
20日に行われた締結式で、大庫良一社長は「今回の連携が物流業界の発展、世代を担う優秀な人材の育成につながれば」と期待を述べた。藤沢正人学長も「AI(人工知能)やシステム制御など本学が誇る先端的な研究知見と、オークラ輸送機の実践的な技術力やデータを融合させる共創の第一歩だ」とコメントした。
今後、大学側は工学研究科やシステム情報学研究科に加え、人文科学系の研究室との連携も模索する。同社側は学生インターンシップの受け入れ態勢を整え、技術者交流も進める計画だ。



