著名投資家のジム・ロジャース氏が、日本株を早期に売却したことを後悔しつつ、さらなる上昇の可能性を指摘した。また、歴史的な円安の背景にある深刻な事態や、ドルの安全資産としての役割、自由貿易の重要性についても語った。
日本株の早期売却を後悔
ロジャース氏はインタビューで、「私は日本株を早く売りすぎた」と述べ、日本市場の上昇余地を過小評価していたことを認めた。同氏は以前から日本株に強気の姿勢を示していたが、実際の上昇幅が予想を上回ったという。具体的な数字には触れなかったが、日本株のさらなる上昇可能性に言及し、投資家に注目を促した。
歴史的円安の裏に潜むリスク
ロジャース氏は、現在の歴史的な円安について、日本経済に恩恵をもたらす一方で、輸入インフレや国民の購買力低下など深刻な事態が忍び寄っていると警告。円安が輸出企業にはプラスでも、消費者や中小企業には大きな負担となる可能性を指摘した。
ドルは依然として安全資産
米ドルについては、アメリカが世界最大の債務国であることを認めつつも、「危機の瞬間に世界中の人々がどこへ逃げ込むか」という現実的な視点から、ドルが最後の逃げ場として機能すると述べた。同氏は現在、ポートフォリオでドルの配分を増やしていると明かした。
自由貿易の重要性を強調
ロジャース氏は、中東情勢や経済制裁、関税などの貿易制限について、「どちらの当事国にとっても、世界経済全体にとっても何一ついいことはない」と批判。自身を「筋金入りの自由貿易主義者」と位置づけ、あらゆる障壁をなくすことが経済にとって最善だと主張した。歴史的に貿易を制限した国は衰退していると警告し、投資家に大局観を持つよう促した。
同氏は最後に、「市場が熱狂している時こそ、一歩引いて冷徹に現実を見つめ直すことだ」と述べ、投資家に冷静な判断を呼びかけた。



